お正月に何気なく食べているおせち料理。
その中でも「伊達巻」は、食べたことがないという人はいないといってもいいくらい、子供にも人気なおせち料理のメニューとしてメジャーな料理ですよね♪
でも、おせち料理の伊達巻にどんな意味が込められているか知っている人は少ないのではないでしょうか。
この記事では、おせち料理が大好きな私が、伊達巻に込められた意味や由来などについて調べた内容を詳しくご紹介します。
あわせて家庭でできる簡単レシピもご紹介♪

込められた意味を知ることで、いつもより何倍も美味しく感じられるようまとめましたので、是非最後まで読んでくださいね。
>>【まとめ記事】おせち料理の具材の意味は?【定番の中身】食材や材料の意味を紹介!
おせち料理に「伊達巻」が入っている意味を知っている人の割合を調査

※調査アンケート(n=32):2021年9月実施 ミルトーク
今回は、20代~50代の男女に「おせち料理に伊達巻が入っている意味を知っている人」の割合を調べてみました!
アンケート調査の結果から約54%の人が「知らない」と答えていることから、半分以上の人が意味を知らないということがわかりました。

わたしは「知らない人」の1人でした!
それでは、伊達巻がおせちに入っている意味について、見ていきましょう♪
おせち料理に伊達巻を入れる意味と由来(いわれ)

所説ありますが、一般的にお正月のおせちに入る伊達巻には4つの意味がこめられていると言われています。
- 子孫繁栄
- 家庭円満
- 華やかさ
- 学業成就
一つ一つみていきましょう♪
子孫繁栄
材料の卵が子どもをイメージさせることから、「子孫繁栄」の願いが込められています。
家庭円満
材料である卵の形が丸いことから、幸せな家庭を連想させる「家庭円満」を表しています。
華やかさ
「伊達」=おしゃれを意味することから、魅力的な華やかさを象徴するものとして入れられています。
また「伊達巻」という名前の由来については、一説によると、かの伊達正宗公が魚のすり身と卵を混ぜて焼いたものを好んで食べていたことから、それが「伊達」焼きと呼ばれるようになり、伊達焼きを巻いたもの=「伊達」巻と呼ばれるようになったそうです。
学業成就
巻物のような形が書物をイメージさせることから、知性の象徴として考えられ「学業成就」の願いが込められています。

お正月明けに受験を控えた子供がいる家庭にぴったりな一品だね♪
あるって知ってた?「伊達巻の日」

「伊達巻の日」という記念日があるのをご存じですか?
伊達巻の日は5月24日。この日は伊達巻の名前の由来ともなった伊達正宗公の命日でもあります。
玉子焼きなどを製造する会社が、華やかでおしゃれで栄養満点の卵料理である「伊達巻」を、日本の食文化として後世に伝えようと制定したようです。
伊達巻と卵焼きの違いは?

「伊達巻」と「卵焼き」、似ているけどどうちがうの?と疑問に思った人も少なくないはずです。
伊達巻と卵焼きの大きな違いは、卵の他に海老や白身魚のすり身が入っているかどうかです。
伊達巻の場合は、海老や白身魚のすり身、卵、調味料などをすり鉢に入れてすり合わせて作ります。
すり身が入っていることから、長崎ではカステラ蒲鉾とも呼ばれているそうです。
おせち料理の「伊達巻」関東と関西で意味の違いはあるの?

おせち料理の定番ともいえる伊達巻ですが、関東と関西で違いはあるのか?
気になったので調べてみました!
結論から言うと、関東と関西では味付けに大きな違いがあります。それは甘さです。
昔は砂糖が高級品だったので、甘さ=美味しさ、豪華さ、贅沢さというイメージが一般的で、伊達巻はおせち料理のなかの甘味として愛されていました。
関東では今でも昔ながらの甘い伊達巻が好まれている一方、関西では、甘さをおさえ魚のうまみを生かした味付けの伊達巻が好まれているようです。
関東の伊達巻を関西の人が食べると、その甘さに驚く人が多いのだとか。
対して関東の人が関西の伊達巻を食べると、甘さ控えめのため物足りなく感じるようです。
そのため、関西では伊達巻の甘さを嫌って、おせち料理にだし巻き卵を入れる場合もあるのだとか。
伊達巻は右巻き・左巻きどちらが正しいの?

伊達巻を盛り付ける際には、渦巻きの向きを確認しましょう。
一般的には、伊達巻は右巻きに見えるように盛り付けるのが良いとされています。
これは、右巻きには「エネルギーが入る」という意味があり、縁起が良いからだそうです。
お正月に伊達巻を食べるときは、エネルギッシュな一年になるよう願いを込めて食べるようにしましょう。
ちなみに、左巻きは「エネルギーが抜ける」と言われています。

気にしたことなかった・・。いつも美味しい美味しいと食べるだけで。。
【おせち料理】伊達巻の簡単レシピ!家庭での作り方!

伊達巻というと手間がかかるイメージですが、特別な道具のいらない簡単レシピをご紹介します。
ふわふわな食感で甘さも丁度良く、優しい味になります。
巻きすがなくてもアルミホイルやラップで代用できますので、是非ご家庭で作ってみてくださいね。
簡単!伊達巻レシピ
材料
・1本分(26センチのフライパン)
- はんぺん:2枚
- 溶き卵:5個分
- 砂糖:40g
- みりん:大さじ2
- 塩:ひとつまみ
- サラダ油:小さじ1
作り方
- はんぺんをビニール袋に入れて、なめらかになるまで手でもみながらつぶす。
- ボウルに1を入れ、砂糖、みりん、塩の順に入れてよく混ぜる。
- 2に溶き卵を1個分ずつ加え、泡立て器でなめらかになるまでよく混ぜる。
卵を加える度に泡だて器でよく混ぜるのがポイント。 - フライパンにサラダ油を入れ弱火で熱し、余分な油はキッチンペーパーでふき取る。
- 3をフライパンに流し入れる。
- ふたをして弱火で8~10分焼き、卵がほぼ固まったらひっくり返し3分焼く。
- 巻きすの上に6をのせ、手前から巻いていく。巻きすがない場合はアルミホイルやラップを使う。
- 両端を輪ゴムで止め全体をラップで包み、冷蔵庫で一晩ほど冷やす。
- 食べやすい大きさに切り分け、できあがり。
火が強いと焦げてしまい失敗しがちですので、火加減に注意してください。
<ポイント>

フライパンが26センチよりも小さい場合は半量ずつ焼くなどして、工夫してみてくださいね♪
【まとめ】おせち料理の伊達巻には多くの願いが込められている

伊達巻には、「子孫繁栄」や「家庭円満」など幸せを願う多くの願いがこめられているということがわかりました。
普段何気なく食べているおせち料理の伊達巻でも、そこに込められた意味や願いについて知って食べるとまた違った味わいになりそうですよね。
ご紹介したレシピはご家庭でも簡単に作れるので、是非伊達巻作りを楽しんでみてください