お正月に食べるおせち料理の定番といってもいい「栗きんとん」ですが、どうして栗きんとんが定番として使われているのか?実はその意味を知らないという人も多いですよね。
おせち料理に栗きんとんが入っている「理由」や「いわれ」を知っていれば、周りにちょっぴり自慢できるかもしれませんね♪
この記事ではおせち料理が大好きな私が、「栗きんとん」がおせち料理に使われている意味について調べた内容を詳しく紹介します。
おせち料理を食べるときは、ぜひ一緒に食べている周りの人にも教えてあげてくださいね♪
>>【まとめ記事】おせち料理の具材の意味は?【定番の中身】食材や材料の意味を紹介!
おせち料理に「栗きんとん」が入っている意味を知っている人の割合を調査
※調査アンケート(n=32):2021年9月実施 ミルトーク
今回は、20代~50代の男女に「おせち料理で栗きんとんが入っている意味を知っている人」の割合を調べてみました!
調査結果から、80%以上の人が「知らない」と答えているため、ほとんどの人が意味を知らないということがわかりました。
私は「知らない人」の1人でした!
では、栗きんとんが入っている意味や理由について、見ていきましょう♪
おせち料理に「栗きんとん」を使う意味・理由(いわれ)
栗きんとんはサツマイモと栗をペースト状にしたものに、甘く煮た栗を漬け込んだもので、クチナシを使って色鮮やかな黄金色に仕上げているのが特徴です。
栗やサツマイモの美しい黄色は金色に似ていることから、金の延べ棒や小判を連想させると言われ、また、幸運や富、金運をもたらす縁起物とされています。
栗は「勝栗」とも呼ばれ、幸運をもたらす縁起の良い食べ物として、歴史は古く武家社会では戦に勝つ確率を高める縁起物として重宝されていました。
濃厚な甘さと粘り気のある栗きんとんは、漢字で「栗金団」と書き、これはその美しい黄金色と光沢から「黄金の団子」という意味です。
そのため、栗きんとんを年始に食べると縁起が良く、その年の強さや勝利への願いが込められていて、金運や勝負運を願う料理として、おせち料理のメニューとして入っています。
栗きんとんは子供や甘いものが好きな人に人気があり、お正月のおせち料理の定番となっています。
栗きんとんの日
「栗きんとんの日 」は、旧暦の9月9日が秋の味覚である栗を食べる「栗の節句」であったことから、栗きんとん発祥の地である岐阜県中津川市が制定しています。
旧暦では9月9日は「栗の節句」ですが、新暦では9月9日も「重陽の節句」です。
新暦の「重陽の節句」になった今でも「栗の節句」だった頃の風習が残っているということですね。
おせち料理で定番の「栗きんとん」の種類や価格は?
栗きんとんの種類は2種類あります。
- 栗金団
- 栗金飩
「栗金団」とは、おせち料理に出てくる「皮をむいた栗を粘度の高い黄身の餡で和えたもの」のことを指します。
「栗金飩」は、栗を使った和菓子を指し、「栗をつぶして裏ごししたお菓子」のことです。
栗金飩は、栗を砂糖で煮込んだもので、おせち料理の栗きんとんとは異なり、粘り気がないのが特徴です。
形は茶巾絞りで栗の形をしています。
京都ではこのようなものを「栗茶巾(くりちゃきん)」と呼びますが、岐阜県美濃東部では「栗金飩」と呼ぶそうです。
栗きんとんの簡単レシピ(作り方)|材料やコツ
簡単!自宅で作れる「栗きんとん」
<材料>(6人分)
・栗甘煮(市販品):12粒(混:6 盛:6)
・さつまいも:400gくらい
・砂糖:1/2カップ
・みりん:大さじ5
・はちみつ:大さじ2
・塩:少々
・くちなしの実:2個
作り方
- 材料を準備します。
- さつまいもは輪切りにして適当な大きさに切り、水に1時間くらい浸けてアクを抜きます。
- くちなしの実をお茶パックに入れてたたきます。そうすることで、黄色の色素が出やすくなります。
- さつまいもをお鍋に移し、さつまいもが隠れるぐらいの水を入れて、お茶パックに入ったくちなしの実を入れてから、さつまいもが柔らかくなるまで茹でます。
- 竹串などを刺してやわらかくなったのを確認してから水気を切ります。
- さつまいもの水気をきり、さつまいもを鍋に戻します。
- 半分の砂糖を加えたら、さつまいもをつぶしながら混ぜます。
- さつまいものダマがなくなってきたらみりん、残りの砂糖、塩、はちみつを加えて弱火にかけ練り混ぜながら軽く煮詰めます。
- 火を止めて混ぜる用のくりの甘煮を加えて混ぜ合わせます。
- ここまでできたら、最後にバットなどに広げて冷まします。
盛り付け用のくりの甘煮と一緒に盛り付けて完成です♪
栗だけで作る「栗きんとん」
<材料>(10~20個分)
・栗:30個位
・砂糖:大さじ1強
・塩:1つまみ
<作り方>
- 栗をきれいに洗ったら、ボールなどに水を張った中に入れ沈んだものだけを鍋に入れて、ひたひたになるくらいの水に1つまみの塩を入れ茹でる。
- 茹であがった栗を粗熱が取れるまで起いてから、栗の皮をむきます。
- 皮をむくか、半分に切ってってから、スプーンで取り出した栗をボールなどに入れて、つぶし滑らかにしていきます。お好みで、粗目につぶしても大丈夫です♪
- 大変な時は、ビニール袋入れ外から麺棒などでたたいたり転がしたりしながらつぶしても平気です。
- つぶした栗の中に砂糖と塩を入れ、よく混ぜます。
- 栗きんとんの形にする為、ラップ(布巾)のに大さじ1強の真ん中に入れ、茶巾にするように絞り栗きんとんを作っていきます。
栗きんとんの保存期間・保存方法
張り切って栗きんとんを沢山作ってみたけど、他のおせち料理でお腹いっぱいになってしまい、せっかく作った栗きんとんが残ってしまうことも。
そんな時のために、ここでは栗きんとんの「保存期間」や「保存方法」を紹介します!
保存期間
自宅で作る手作りの栗きんとんは、保存料や防腐剤を使用していないので、賞味期限がかなり短いのが特徴です。
常温であれば1~2日程度、冷蔵庫で保存すれば2~3日程度は持ちます。
保存方法
常温で保存する場合は、室温が10℃以下にならないように注意してください。
また、なるべく空気に触れないようにラップをしておくことをおすすめします。
基本的には、砂糖を多く入れるほど日持ちしますが、入れすぎると甘くなりすぎるので注意が必要です。
もっと長持ちさせたい場合は、レモン汁を少量加えるのがおすすめです。
おせち料理の時期は室温が低いので、常温でも保存できますが、長持ちさせたい場合は、清潔な保存容器に入れて冷蔵庫で保存してくださいね♪
【まとめ】おせち料理に「栗きんとん」が入っている意味は「幸運」の縁担ぎ
おせち料理の定番として知られ、子供にも人気の「栗きんとん」ですが、おせち料理の1品として使用されるには「幸運」や「富」「金運」をもたらす縁起を担ぐためという、しっかりとした意味や理由がありました。
また、簡単な作り方(レシピ)や作り方も紹介させて頂きましたので、おせち料理で栗きんとんを作るときはぜひ参考にしてみてくださいね♪