おせち料理にはいろいろな具材が使われていますが、どうして「蓮根」が使われているのか?その意味を知らないという人も多くいます。
おせち料理に入っているれんこんは美味しいので「食べるだけで十分!」という人もいますが、その意味を知っていると美味しさがさらに増すかもしれません♪
せっかくなら食べる前に確認しておきましょう!
おせちにれんこんが入っている「理由」や「いわれ」を知っていると、お正月で人気者になれるかも!?
この記事ではおせち料理が大好きな私が、れんこんが使われている意味について調べた内容を詳しく紹介します。
おせち料理を食べるときに、ぜひ一緒に食べている人にも教えてあげてくださいね♪
>>【まとめ記事】おせち料理の具材の意味は?【定番の中身】食材や材料の意味を紹介!
おせち料理に「れんこん」が入っている意味を知っている人の割合を調査
※調査アンケート(n=32):2021年9月実施 ミルトーク
今回は、20代~50代の男女に 「おせち料理にれんこんが入っている意味を知っている人」の割合を調べてみました!
調査結果から約60%の人が「知っている」と答えていることから、半分以上の人がその意味を知っているということがわかりました。
私は「知らない人」の1人でした!
では、れんこんが入っている「意味」について、見ていきましょう♪
おせち料理に「蓮根(れんこん)」を使う意味・理由(いわれ)
蓮根は、筑前煮やおひたし、酢の物の主材料など、さまざまなおいしい料理に使うことができます。
蓮根には複数の穴が開いており、向こう側が透けて見えることから、縁起が良く、「将来の見通し」が立つとされています。
また、蓮根にはたくさんの種があることから、子宝の象徴とされ、「子孫繁栄」の意味もあります。
蓮の花は極楽浄土の池に咲くことから「清らかさ」を象徴し、淡いピンクの美しい花からはたくさんの種ができることから「豊穣」を象徴しています。
仏教では、蓮の花は極楽浄土に咲くとされているので、蓮の茎も清らかで汚れのない食べ物とされ、本来は神に捧げるものであるおせちに適していると言われています。
美味しい蓮根(れんこん)の選び方
一見どれも同じ蓮根に見えると思うかもしれませんが、実は、新鮮な蓮根を選ぶ方法があります!
- 白くてみずみずしいもの
- れんこんの表面がつやつやしているもの
- 持ったときに重さを感じる
これらの選ぶポイントを紹介します。
白くてみずみずしいもの
カットされている場合は、茶色や紫色に変色していない、白くて新鮮なものを選びましょう。穴の内側が黒くなっている場合は、鮮度が落ちているといえますので、ぜひ確認してみてください。
れんこんの表面がつやつやしているもの
見れ頂きたいのは、表面の光沢です。蓮根の鮮度は、表面を見ればわかります。鮮度が落ちてしまうと、しだいにツヤがなくなり、茶色いシミが出てきます。蓮根の表面が傷んでいる場合は、極力選ばないようにしましょう。
持ったときに重さを感じる
手に取って確認したいポイントは、大きさと重さです。ふっくらとしていて、大きく、重いものが良いでしょう。
水分量の違いは、れんこんの重さでわかります。重ければ重いほど、水分を多く含んでいることになります。
蓮根(れんこん)は栄養価が高い
蓮根の主成分はでんぷんでできていて、ビタミンCや食物繊維も豊富に含まれています。
また、抗酸化作用に優れたポリフェノールの一種であるタンニンも含まれているので、アンチエイジング効果の高い野菜です。
ビタミンC
ビタミンCは、コラーゲンの合成に関わるビタミンで、美しい肌を保つためには欠かせません。また、活性酸素を消去する抗酸化作用があり、動脈硬化の予防にも期待できます。また、肌のシミやシワを防ぎ、傷や炎症が治るのを助けます。水溶性のビタミンで熱に弱いので、生で食べるとより効果的に摂取できます。
カリウム
カリウムは、ナトリウムを排出して体内の水分バランスを保ち、血圧を正常に保つ働きがあります。また、カリウムは体内の余分な塩分を排出することで、むくみの解消にも効果的です。
食物繊維
蓮根1個には、水溶性食物繊維が0.2g、不溶性食物繊維が1.8g含まれています。不溶性食物繊維は、腸内で水分を吸収して膨らむことで、腸を刺激して排便を促し、便秘解消に役立ちます。
また、有害物質の除去にも効果があります。水溶性食物繊維は、腸内環境を整え、血糖値の急激な上昇を抑えたり、コレステロールの吸収を抑制したりする効果が期待できます。
タンニン
蓮根の切り口が茶色くなるのは、タンニンによるものです。タンニンはポリフェノールの一種で、強い抗酸化作用を持っています。
タンニンは強い抗酸化作用を持つポリフェノールの一種です。活性酸素の働きを抑制し、老化防止に効果があります。また、動脈硬化や心臓病の予防にも効果が期待されています。
蓮根(れんこん)を使った簡単レシピ(作り方)|材料やコツ
お煮しめ
<材料>2人分
・にんじん:1本(150g)
・れんこん:1節(150g)
・酢:適量
☆煮汁/だし汁:500cc
・酒:大さじ1
・みりん:大さじ1
・砂糖:大さじ2
・薄口しょうゆ:大さじ2
・塩:少々
<作り方>
- にんじんは皮をむき、1cm幅の輪切りにし、梅型でくり抜きます。花びらのくぼみになる部分から中心に向けて、5本切り込みを入れます。切り込みに向けて斜めにそぐように切ります。 花びらのカーブの部分は、角が丸くなるように、そぐように切るようにしてください。
- れんこんは皮をむき、8mmの厚さに輪切りにし、酢水にさらします。れんこんの穴にそって丸くなるように包丁で切り、花形にしましょう。
- 鍋に花れんこん、梅にんじんを入れ、かぶるくらいの水を入れて強火にかけ、2分程ゆでて水気を切ります。
- 鍋に☆、花れんこん、梅にんじんを入れて強火にかけて煮立たせ、沸騰したら落しぶたをし、弱めの中火で12分程煮たら完成です♪
酢蓮根
<材料> (作りやすい分量)
・レンコン:小一節(150g)
・砂糖大さじ:3
・みりん:大さじ2
・酢:大さじ4
・塩:二本指でひとつまみ
・水:120cc
・昆布:4cm
・鷹の爪:(小口切り)1/4~1/2本分
<作り方>
- 鍋に、レンコンと鷹の爪以外の材料を全て入れ、30分程おいておきます(その間、手順2の作業をします)。
- レンコンは皮をむき、3~4mm厚さにスライスします。切った端から、直ぐに薄い酢水につけます(15分程度)。
- 穴と穴の間をV字にカットしてから角を丸く整え、花レンコンにします。
- ①の鍋を火にかけ、沸騰直前に昆布を取り出します。
- 煮立ったらレンコンを入れ、一煮立ちしたら直ぐに火を止めます。
- 鷹の爪を加え、そのままの状態で粗熱を取ります(余熱で絶妙なシャキシャキ加減に!)。
- 汁ごと、タッパー等の保存容器に移し、冷蔵庫に入れます。一晩経ってからが食べ頃です。
ポイントは、一晩経ってからが食べ頃です♪
蓮根のきんぴら
<材料>(1~2人分)
・蓮根:200g
・人参:60g
★粉末だしの素:小さじ2
★砂糖:小さじ2
・醤油:小さじ1
・ごま油:大さじ1
・白胡麻:大さじ1
<作り方>
- 蓮根は土を水洗いで落とし皮をむき、1mm幅のいちょう切りにしてください。人参は皮をむいて1mm幅の千切りにカットします。
- 変色防止の為に小さじ1/2(分量外)程入れた薄い酢水にさらしておきます。濁った酢水を捨てさっと水洗いし、水気をよく切ってください。
- 熱したフライパンにごま油を入れ、蓮根と人参も入れ中火で炒めます。フライパンに引っ付くようでしたらごま油を更に足してください。
- 蓮根が透けてしんなりしてきたら弱火にし、★の調味料を入れ味をなじませます。醤油を回しいれ味を調えたら最後に白ごまを振って火を止めます。
- 冷めて味が馴染んでからの方が美味しいです♪
ごま油は気持ち多めの方が美味しくなりますよ♪
お好みで最後に輪切り唐辛子か一味唐辛子を加えるとピリ辛な大人の味になります。
蓮根(れんこん)の保存方法・保存期間
蓮根の「保存方法」「保存期間」についてそれぞれ紹介します。
常温の場合
常温での保存の場合は、約1週間ぐらい持ちます。
蓮根の保存に最適な温度は0℃ですが、14℃くらいまでは保存可能です。特に冬場は常温でも問題なく保存できますので、温度変化の少ない風通しの良い場所で保存してください。
冷蔵での場合
冷蔵での保存の場合は、約1週間から約3週間持ちます。
冷蔵で正しく保存した場合、れんこんは1~3週間保存できます。丸ごとなら冬でも常温で保存できますが、カット済みの場合はあまり長持ちしませんので、冷蔵保存をおすすめします。
また、常温よりも長く保存したい場合は、冷蔵庫での保存がおすすめです。
冷凍での場合
冷蔵での保存の場合は、約1ヵ月~約3ヶ月持ちます。
あまり知られていませんが、蓮根は冷凍保存もできます。
正しい保存方法であれば、新鮮な食感と見た目を楽しむことができ、1~2ヶ月程度は保存が可能です。
【まとめ】おせち料理に「蓮根」が入っている意味は「将来の見通しが立つ」という縁担ぎ
おせち料理の1品として代表的な「蓮根」ですが、蓮根には複数の穴が開いていて、向こう側が透けて見えることから、縁起が良く「将来の見通し」が立つといった、しっかりとした意味や理由がありました。